2010年10月29日
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PDC10にて・C#の未来とAzureの未来

Written By: 川俣 晶連絡先

 というわけで、寝ていて見られなかった時間帯にやっていたPDC10のセッションの動画を少し見ていますが。

C#の未来 §

 この上、何を付け加えるのかと思ったらありました。

 次のC#のテーマは非同期ですね。

 Visual Studioまで名前が"Visual Studio Async"。既にCTPを落とせるようです。

 非同期の例外処理とか、込み入ったことをコンパイラが上手くやってくれるようです。

Azureの未来 §

  • ストレージが2セットになって簡単にコピーなどができるようになったようだ。いきなりstagingのRoleが本番のデータを触っちゃうという危うい場面が回避できるか?
  • 複数人で管理できる
  • PUBLISHが速い!
  • DNS Swapという素早いサイトの入れ替え手段があるらしい
  • デバッグも改善されているらしい

 まあ今日はこれぐらいで。

雑感 §

「それで君の感想は?」

「やはりPDCは価値が大きい。区切りになる」

「そうなの?」

「そうだ。どのジャンルにも区切りになる晴れ舞台がある。たとえば、オタクならコミケのようなね。開発者にはPDCだろう」

「Windows開発者に限定されないの?」

「Windows開発をやって無くてもMSの技術の影響は受けるから、やはり区切りになるだろう」

「なるほど。影響ね」

「好きでも嫌いでも影響を受けることに違いはない、ということだ。たとえMS製品を一切使わない人でもね」

「そうか」

「……なのだが」

「えっ? まだ何かあるの?」

「でもさ。PDCを意識してるのは個人的な知り合いの範囲内ではmessiahさんぐらいで、ほどんとは意識されていないようだ。昨夜の深夜にキーノートやってたことも、日本語同時通訳付いてネットで見られたことも知らないみたいだ」

「でも区切りになるイベントなんだろ?」

「常識の欠落という状況が急速に侵攻しているような気がする。MicrosoftはNEC N88-DISK BASICで採用されていたFATを真似たを書いたときにも感じたことだが」

「どうしてだろう?」

「ライバルのMS叩きはある程度成功していて、イメージを落としているのだが、それに乗じて天下を取るにはライバルが弱体すぎる。だから天下は取れない」

「えっ?」

「ってことは、MSのイメージ低下だけが結果として残る」

「イメージが低下しても、やはりパソコンOS等のシェアの過半数はMSにあって影響力もでかいのに、いかにも取るに足らないイメージだけが蔓延してしまったわけだね」

「本当かどうかは知らないけどな。でも大多数はMSの影響を受ける割にあまりにMSのことを知らなすぎるぞ」

「無知ってこわいね」

「知らないから『MSの悪の帝国』という流言飛語を簡単に信じられる」